デンマーク学会発表とドイツ・イタリア旅行
10月13日 月曜日 8日目・ドイツからオーストリアを通ってイタリアへ
旅もついに1週間を越えました.あと少しです.8日目はドイツとは別れてオーストリアを通ってイタリアまで向かいます.


まずはホテルで朝食.やはりドイツの料理は何を食べても美味しいです.その後,荷物をまとめて8時にチェックアウトをしました.

ミュンヘン地下鉄  U3線  Brudermuehlstrasse→Sendlinger Tor

ミュンヘン地下鉄  U1線  sendlinger tor→中央駅

とりあえず中央駅へ向かい,駅のコインロッカーで荷物を預けました.イタリアへ向かう列車が発車するのは昼過ぎなので,午前中はミュンヘンの観光です.まずは中央駅から歩いてマリエン広場へ.


マリエン広場にはご飯を食べるために2回も行きましたが,両方とも夜だったので,あたりの景色があまり分かりませんでした.広場のすぐそばには,きれいな市庁舎の建物があります.
そして,この近くには有名なバウムクーヘン屋さんがあるので,そこでお土産にバウムクーヘンを購入.バウムクーヘンに38ユーロ,約5000円も払ってしまいました.でも,食べてみると甘くて美味しく,5000円の味がしますよ.(笑)

ミュンヘン地下鉄  S線  マリエンプラッツ→イーザルトーア

お土産を買った後は,イーザルトーア駅へ.この近くにはドイツ博物館があるので,そこへ行ってみました.


ドイツ博物館は科学技術系の博物館で,工学系を研究している私にとっては,とんでもなく楽しい博物館です.


これは見ればわかるように電気分解をする実験装置です.


私が研究している燃料電池のモデルや説明書きなどもありました.他にもたくさんの実験装置があり,遊ぶこともできます.


そして,実験装置だけでなく,昔使用していた本物の戦闘機や船も展示してあり,コックピットまで見学できました.全てを熱心に見学すると2〜3日はかかるらしく,午前中の数時間だけでは全然見回ることができませんでした.列車の時間が近づいてきたので,途中で切り上げて出てきました.

ミュンヘン地下鉄  S線  イーザルトーア→中央駅


地下鉄に乗って,中央駅へと戻りました.そして,列車の出発まで時間があるので,昼食の腹ごしらえ.ドイツで最後の食事になってしまうので,もちろん駅の売店で売っているフランクフルトを食しました.

ドイツ・イタリア国鉄  インターシティ89号  ミュンヘン中央駅13:31→ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴォ19:01


ミュンヘンからはイタリアのミラノ行きの特急列車に乗車します.私たちはヴェネツィアへ向かうので,途中のヴェローナで乗り換えです.ヴェローナまでは5時間30分の長旅.車両は客車列車です.


車内はこのようになっていて,日本の寝台特急と同じような造りになっていました.


そして6人用のコンパートメントです.まさに世界の車窓からに出てきそうな列車でした.同じコンパートメントの部屋の人はイタリア人の男性と女性でした.男性は終点のミラノまで向かうらしく,女性は途中のボルツァーノという駅で降りるそうです.


ミュンヘンから30分ほど走ると,ミュンヘンの都会の喧騒から,のどかな風景に変わってきました.


さらに1時間ほど経つと,いつの間にかドイツからオーストリアに入っていたようです.途中に国境がないので全然わかりませんでした.あたりの景色はアルプスの山々が広がってきます.


次第に山の頂上にはまだ10月なのに雪も見えてきました.同じ部屋になった2人のイタリア人はとても親切な方たちで,お菓子をもらったりしました.ヨーロッパの人は知らない人同士でもよく話すようです.これが日本人との違いですかね.


ミュンヘンを出発してから2時間半ほど経つと,イタリアに入りました.ここで15分ほど停車するので,ホームへ出てみました.他のお客さんも外に出て,煙草を吸ったり,のんびりと羽根を広げたりしていました.列車が出発してからしばらくすると,車掌と警察官のような人が来て,一人ずつパスポートチェックを受けました.パスポートは見られただけで,特に何もありません.念のためのチェックなのでしょうか.


アルプス山脈を越えたのか,列車は延々と坂をくだって行きました.次第に山も少なくなり,あたりはブドウ畑が広がってきました.国によって全く農作物が違うことが実感できます.そしてだんだんと辺りが暗くなり始めました.
列車内にはワゴンサービスがあり,係員2人で車内をうろうろとしています.そのうちの1人が昔スリランカに住んでいたらしく,ワーキングホリデーでスリランカに来ていた日本人と会ったことがあるそうなので,そのスリランカ人は少し日本語を話すことができました.それで30分ほど話が盛り上がったり,ヴェローナでの乗り換えも親切に教えてくれました.


ミュンヘンを出てから5時間半.予定通りにヴェローナ駅に到着.乗った列車は,終点のミラノへ向かって走り去ってゆきました.私たちは次の列車に乗車するため,階段を下りて向い側のホームへ向かいます.

イタリア国鉄  2107列車  ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴォ19:15→ヴェネツィア・メストレ20:31


ヴェローナからヴェネツィアまでは快速列車に乗車します.車内は日本で言う固定式ボックスシートのような感じで,4人で向かい合わせの座席になっていました.ヴェネツィアまでは1時間15分.ドイツに比べて,若干治安が悪いような気がしたので,ずっと気を引き締めていました.


ヴェネツィア・メストレ駅で下車し,駅から徒歩2分のところにあるホテルでチェックインをしました.荷物を置いて休憩したあと,夕食を食べるために出かけました.

イタリア国鉄  普通  ヴェネツィア・メストレ→ヴェネツィア・サンタルチア

ヴェネツィアは小さな島になっていて,島の対岸にあるのがメストレ地方です.島の中のホテルだと値段がとんでもなく高いので,メストレ駅近くのホテルを取っておきました.レストランを探すために,ヴェネツィアの中心部へ向かいます.サンタルチア駅までは普通列車で1駅,10分ほどです.


ヴェネツィア・サンタルチア駅はヨーロッパでよく見かける頭端式のホーム構造になっています.そして,パタパタ式の行き先案内板.この駅で突っ立っているだけでもなかなか飽きません.


駅から2〜3分ほど歩いたところにあるイタリアンなお店に入ってみました.やはりイタリアに来たのなら,イタリアンは食べないといけないでしょう.


ボンゴレ・ビアンコと白ワイン.国をまたぐだけで全く料理が変わりました.にんにく風味であっさりしているパスタで美味しいです.


スパゲッティだけだと量が少ないので,ピザも注文.何種類かありましたが,一番安いやつにしてみると,チーズ以外に何ものっていませんでした….ただ,味はいけてます.

イタリア国鉄  普通  ヴェネツィア・サンタルチア→ヴェネツィア・メストレ


夕食後,メストレ駅まで列車に乗り,ホテルへと戻りました.
ヴェネツィアの市内観光は明日に置いておいて,早めに寝ることにしました.
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